梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

「大暴落 サブプライムに潜む罠」をみて学んだこと。夢をみるときは慎重に。

あらすじ

 登場人物は、

 ある証券マン

 「へっへっへー、俺は金のためなら人を騙すぜ。それが昔の友人でもな」

 という男と、

 「あー、幸せ。だけど、何か物足りないんだ」

 という警備会社で働くその昔の友人。

 それと、証券を売っている会社のトップディーラー

 「おれの人生最高!!仕事がおれの人生だ!!」

 という三者。

 記憶に新しいサブプライムローン問題を発端に、この三者の人生の歯車の歪み方がとても興味深かった。ネタバレになるが、警備会社で働いていた友人はその証券マンに騙されて買った家のローンが払えなくなり、会社も首になり散々な目に遭う。おれの人生最高!!フォー!!のトップディーラーは仕事の失敗により生きる目的を失い自殺。証券マンはうまく売り抜け、次は太陽光発電装置のセールスマンとなりまた人を騙す道を進む。

学んだこと

 警備会社で働いていた彼は、証券マンのセールストークにまんまとのった。

 「おれはかっこいい車に乗ってるぜ。いい家ももってるぜ。どうだ、こんな生活がしたいと思わないか?おれはその生活の手に入れ方を知ってるぜ」

 人間は夢を見るとリスクが見えなくなるのだろう。また、昔の友人が派手な生活をしていれば、それを羨ましくなるのも人間仕方がない。ただ、彼はそこで一旦、考えてみる必要があったのだ。

 証券マンは証券マンが売っているもので裕福になっている訳ではない、その証券を売ることで裕福になっている。

 派手な生活をしている人を見て、羨ましくなったりはしないだろうか? そういう人は注意して欲しい。

 価値のないものを売る市場は、

 警備会社の男になるか証券マンのようになるか、

 そこには勝者か敗者、騙すか騙されるかしかない。

 次のカモはあなたかもしれない。