個人事業主の初めての記帳 - まずは証憑書類を整理することから -
会計で会社を強くする梅田公認会計事務所です。
「個人事業主として起業したばかり、記帳の仕方も分からない。」
「書類を整理・整頓したいけれど、どのようにファイリングするのが良いか分からない」
そのような方向けにちょっとしたアドバイスをお届けします。
今回は証憑書類の整理の仕方です。
会計入力するまでの流れ
まず、会計ソフトを使って日々の会計入力をして帳面をつける(記帳)までは一般的に以下のような流れになります。
(日々行うこと)
1. 領収書や請求書を受け取って、内容を確認する。
↓
2. 領収書や請求書に証憑書番号を記入する(連番)。
↓
3. 領収書や請求書の取引の内容を会計ソフトを使って帳面をつける。
↓
4. 領収書や請求書を保存用ファイルに保存する。
なので、まず4.の領収書や請求書を保管するファイリングの方法をまずルール化します。
〇必要なファイルの分類
以下の分のファイルをまず用意しましょう。
・証憑書綴り(領収書や納品書を添付する綴り(ノートなど可)
・請求書(売上)綴り(取引先の数だけ)
・請求書(仕入・外注)綴り(取引先の数だけ)
・請求書(その他)綴り(内容ごとに区分してファイリング)
・給与関係書類綴り(支給控除一覧表・タイムカード・出勤簿など)
・源泉徴収簿綴り(源泉徴収簿、扶養控除等(異動)申告書など)
・その他綴り(上記に当てはまらないもの)
なお、ファイリングは上記の通りでなければならないということは、もちろんありません。請求書を見ても、取引先の数だけ用意するか、一冊で管理するかは個人の自由であり自分にあった管理方法をとってください。
〇領収書には連番を記入してください
まず、領収書は取引の日付順に並べ、領収書の右下あたりにひとつひとつ番号(連番)を記入していきましょう。その番号は会計ソフトに入力する際、ひとつひとつの仕訳にも同じ番号を入力してください。これで、領収書と仕訳伝票(会計ソフトで入力した結果)が一対一に紐づけられるので、入力漏れや入力の重複を防げます。
〇領収書等から正しい仕訳を起票しましょう
さて、会計ソフトで入力するとき領収書があれば正しい仕訳が入力できるわけではなく、その取引はどの勘定科目なのか?消費税の税区分はどれか?などといった、専門的な知識が必要となります。
分からないことはインターネットで調べたり、専門家である顧問税理士に相談しましょう。
☆正しく記帳するためには上記の他に以下のことも学ぶ必要があります。
・現金管理の仕方
・預金管理の仕方
・売上計上の仕方・入金処理の仕方
・仕入・未払計上の仕方・出金処理の仕方
・(ひとを雇っている場合)給与の処理の仕方
※正しい記帳を身につけたい。白色申告から青色申告に変わりたい。
そのような事業主のみなさまはご相談くださいませ。
本日は、来週から記帳指導のお仕事が入っているので、そのときに一番最初に伝えたいこと、証憑書類の整理の仕方について書いてみました。
お役に立てれば幸いです。
それでは。