キャッシュレス決済への対応
キャッシュレス決済への対応というテーマで、武生ロータリーの会員卓話を行ってきました。
本日10月1日から、消費税率が8%から10%へ上がったのと同時に、キャッシュレス・ポイント還元事業も始まりました。キャッシュレスで支払うと5%がポイント還元または即時値引きされます。
ある会員は、PayPayに登録したものの、お待ちください画面が表示されており、使えないという状況にありました。ポイント還元制度を知って駆け込みでインストールする方が多いのでしょうか。
個人的には、財源がないという話で10%に上げるのに、5%もキャッシュレス・ポイント還元ってどういうことやろ、それじゃ、そもそも上げる必要ないんじゃないかなと思うところもありますが、政府は批判覚悟でキャッシュレスを推進していくのでしょう。
現状、韓国はほぼ10割、中国も7割はキャッシュレス決済という状況のなか、日本は2割程度。
現金決済の社会的コストは年間1.6兆円。
現金決済を維持するためのコストが多い国と少ない国とでは競争力が全く違います。少子高齢化が急激に進む日本、ITを活用して必要ないものは積極的に削減し、本当に必要なところに積極的に投資できる余力を作りましょう。
ただ、キャッシュレス決済が進むと、キャッシュレス決済未対応店舗は避けられるようになります。ポイント還元で5%も戻ってくるなか、対応していない店舗で同じ商品やサービスを買うのは損ですよね。D払いやPayPay払いだと20%返ってくることもあります。その差分を埋めるのは企業努力ではできません。
引用元:https://www.paymentsjapan.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/04/Cashless_Roadmap_2019.pdf
キャッシュレス決済が進むことはネットとリアルの境がさらになくなっていきます。現金決済だから分断されていたものが、ネットですべて完結するようになり、Amazonでモノを買うような感覚でぽちっとするので、リアルのレジもいらなくなっていきます。
キャッシュレス決済が整った未来はどうなっているのでしょう。中小企業がインターネットの力を利用して商圏を飛躍的に拡大し、商売がよりダイナミックになっていくのではないかとワクワクします。
尊敬するジャックマーさんのスピーチ。これからは『メイドインインターネットだ』という言葉が印象的です。心が躍るので、ぜひ一度見てみてください。