梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

キャッシュレス・消費者還元事業の仕訳について

10月1日より開始されたキャッシュレス決済でのポイント還元ですが、FX2等での処理方法が下記の通り(株)TKCより公表されました。

 

公表された内容について要はキャッシュレスポイント還元については消費者に還元されるものであるので、販売者側では通常の取引と同様の会計処理をする。反対に購入者側では企業がポイント還元まで管理する場合は雑収入で管理しますが、従業員が立替えて支払いポイント還元分については考慮しないのであれば、通常の立替経費の精算と同じであるという理解で良いでしょう。不明点ありましたら監査スタッフ訪問の際に対応いたします。

 

〇販売者の処理

 販売時:売掛金 / 売上 ・・・ポイント還元分は消費者サイドの問題

 入金時:普通預金 / 売掛金 ・・・通常の入金処理

 

〇購入者の処理

 購入時:消耗品費 / 未払金 ・・・ポイント還元分までは会社が管理しない場合の処理

 立替経費精算委:未払金 / 普通預金  ・・・通常の経費精算

 

※弊事務所の関与先につきましては、個人の立替については『その他の流動負債』という勘定科目を利用しているため、未払金ではなくその他の流動負債で仕訳計上することになります。

 

キャッシュレス・ポイント還元事業の会計処理について、難しい点ないため大きな混乱はないかと思います。また、一度処理してしまえば会計ソフトが会計処理を記憶するためレジ連携、TDS利用の場合は次回以降自動計上されるため安心です。ただ、初回が肝心です。誤った処理を覚えると以後も継続して誤った会計処理を計上することになるため注意しましょう。

 

キャッシュレスで事務が煩雑になり本末転倒、そんなことがないよう事前の準備をしていきましょう。