「文章のみがき方」文章力をつけるために
日々、ブログを更新しているが、思ったことを表現できず不満がある。そこで、文章力をつけようと手に取ったのがこの本。
本書で引用されている名言が秀逸である。
文章をみがくために
1. 毎日書く
「旅行に行って10日くらい書かないことはありますけど、そうすると10日分へたになったなと思います。ピアノと一緒なんでしょうね。書くというベーシックな練習は毎日しないといけません」(よしもとばなな)
書かないと文章がうまくなることはない。毎日書けば文章力は上がり、書かなければ文章力は下がる。
2. 書き抜く
「私にはどういう文章を書けばいいかという規格品のイメージがありませんので、これはうまい文章だと思うものをノートに書き抜く。小さいときからつくってきたそういうノートが百冊以上になると思います」(鶴見俊輔)
気に入った文章はスクラップする。文章の良い点や自分の文章の悪い点が見えてくる。
3. 繰り返し読む
「何度も何度もテキストを読むこと。細部まで暗記するくらいに読み込むこと。もうひとつはそのテキストを好きになろうと精いっぱい努力すること(つまり冷笑的にならないように努めること)。最後に、本を読みながら頭に浮かんだ疑問点を、どんなに些細なこと、つまらないことでもいいから(むしろ些細なこと、つまらないことの方が望ましい)、こまめにリストアップしていくこと」(村上春樹)
文章力をみがくために、日々、テキストを1. 読み返し、2. 好きになり 3. 疑問点をリストアップすること。
4. 乱読をたのしむ
「私は、手あたりしだいに本を読んで、長い時を過ごしてきました。そういうのを世の中では『乱読』というようです。『乱読』の弊ーしかし、そんなことを私は信じません。『乱読』は私の人生の一部で、人生の一部は、機械の部品のように不都合だから取り替えるというような簡単なものではない。『乱読』の弊害などというものはなく、ただ、そのたのしみがあるのです」(加藤周一)
ただただ本を読むことを楽しむ。たくさんの日本語に触れることで、使える語彙が増える。
5. 歩く
「暇があったら歩くにしくはない。歩け歩けと思って、私はてくてくぶらぶらのそのそといろいろに歩き廻るのである」「裏町を行こう、横道を歩もう」(永井荷風)
歩いて文章のネタを得る。また、歩くことを楽しむことで、心と体がリフレッシュする。
6. 現場感覚をきたえる
「どいういうつもりで物を書いたりしているのだ、と詰問されれば、どうしてもそこに自分で行ってみたくて、とこたえるしかない」「私は自分で歩いて自分で見て、自分で触ったものだけを書いていたい」(江國香織)
書くもののネタは現場にある。外に出よう。
7. 小さな発見を重ねる
「どんな小さなことでもいい。毎日何かしら発見をし、『へぇ、なるほどなあ』と感心をして面白がって働くと、努力も楽しみのほうに組み込むことが出来るように思う」(向田邦子)
小さなことに気づく。物事の本質を見抜く努力をしよう。
まとめ
文章力をつけるためには、まず文章を書くこと、そして書くネタを見つけること、さらに見つけたネタを料理する技術を身に付けることが必要だ。
私の場合、このブログの更新をやめないよう努力する。
あ、更新が途絶えたら叱って下さい。
本書第一章読了。
目次
まえがき
I 基本的なことを、いくつか
1 毎日、書く
2 書き抜く
3 繰り返し読む
4 乱読をたのしむ
5 歩く
6 現場感覚を鍛える
7 小さな発見を重ねる