梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

利益率が低い仕事はしてはいけない。

 利益率が低い仕事は"してはいけない"

 

 利益率が低い仕事は資金繰りが悪くなり、

 

 借入に依存する体質から抜け出せないから。

 

 

 会社の運転資本は、次の式で計算されます。

 

 運転資本=売上債権+棚卸資産-買入債務

 

 売上債権は売掛金などの売上たけれど、お金として回収できていない分。

 

 棚卸資産は在庫や仕掛品。仕入れたけれど売っていない分。

 

 買入債務は買掛金や未払金といった、仕入れたけれど、お金を支払っていない分。

 

 

 得意先に売り上げがあがればあがるほど、売上債権は大きくなる。また、受注があがれば上がるほど、それに対応するための棚卸資産も大きくなる。売上債権の増加と、棚卸資産の増加から買入債務を引いた分が、会社にとって現金が不足する分となる。

 

 図にするとこのような感じ。

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 お金が足りないということは、借り入れが増えるということである。

 

 売上増加→運転資本増加→借入金増加

 

 利益率が低いと、売上が上がれば上がるほど、お金は足りなくなる。

 

 この負のスパイラルを抜け出すためには、

 

 利益率が低い仕事をしないことが大切です。

 

 

 運転資本=売上債権+棚卸資産-買入債務

 

 お金回りを良くするためには、売掛金の回収条件の見直し、在庫を持たない経営への転換、買掛金の支払い条件の見直し、など。運転資本が増加しないようバランスすることができますが、どこまでいっても利益率を高めることを追求することでしか会社は強くなりません。

 

 日々、利益率を高める経営をしましょう。