梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

【税務】申告納税方式の歴史を知る。

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 所得税は年に一度、所得を計算して税金を納めます。これを、申告納税方式といいます。反対に、これだけ納めてくださいよ、と国や地方自治体が税金を計算して、それを私たちが納める方法を賦課課税方式といいます。

 

 国や地方自治体が計算するなら、税金の計算方法は知らなくても良いものですが、自分たちで税金を計算して申告してくださいと言われたら、所得の計算や税金の計算方法を知る必要があります。

 

 かつて日本は賦課課税方式で税を徴収していましたが、民主化の名のもとに、申告納税方式に転換された際、三つの制度ができました。

 

①税理士制度

青色申告制度

➂加算税制度

 

 税理士制度は所得や税金計算ができない納税者を支えるためにでき、青色申告制度はきちんと税金計算している納税者への恩典、加算税制度はきちんと税金の計算・納付ができていない納税者への罰則としてできました。

 

 この申告納税制度へ移行する際、大蔵省の心配事は①法の不知・誤解による所得計算の誤り、➁単純な計算ミス、➂納付期限を守らないことだったそうです。

なので、

 

 ①法律を知りませんでした、だから税金を間違えました→加算税

 ➁計算ミスをしました→加算税

 ➂納付期限を守れませんでした→加算税

 

 と罰則を設け、この心配事が実際に起きないよう税理士がいるという流れがあります。

 

www.mof.go.jp

 

 税の歴史を知ると、現在、税理士に期待される役割は、事業計画の策定支援やそのモニタリング等と広範囲に渡っていますが、まず第一に税に関しての自己研鑽の必要性を感じます。

 

 歴史を知ることで、進む方向性も明確になります。

 未来を予測するためにも、これまでの歴史を知ることも楽しいですね。

 

 それではまた。

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【当事務所のサービスのご紹介】

①計画策定支援➁モニタリング➂書面添付

①:創業計画・事業計画計画の策定支援を行います。数値計画への落とし込みだけではなく、実現可能な計画かどうか客観的に判断し、助言させていただきます。

※認定支援機関として関与させていただきます。

中小企業経営力強化資金|日本政策金融公庫

 

➁:毎月訪問し決算書を検討します。計画対比や前年度対比により、問題点を抽出し業績改善策を提案します。

 

➂:書面添付を行います。書面添付により、金融機関等からの決算書の信頼性を高めます。※月次決算が前提です。

書面添付制度について (33条の2の書面及び35条の意見聴取)|フォローアップ検討会|国税庁

 

□ 前月の業績が分からない。

□ 事業計画がない。

□ 金融機関からの信頼を高めたい。

□ 資金繰りを改善したい。

□ 適切な税務申告を行いたい。

 

もし何かひとつでもありましたら、お気軽にご相談ください。

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