複式簿記と発生主義と公会計。
2015年10月20日
地方自治体の会計が大きく変わろうとしています。
公会計は今まさに変化しているんだなぁと実感しています。
現在の流れ
現在、総務省より各地方自治体へ、原則として平成29年度までに、統一的な基準による財務書類を作成するよう要請されています。
総務省|今後の新地方公会計の推進に関する実務研究会|統一的な基準による地方公会計マニュアル
公会計に「複式簿記と発生主義」が導入される。これは非常に画期的なことです。
地方公共団体と民間企業での会計の相違についてマニュアルに記載がありましたので、以下、転載します。
引用:http://www.soumu.go.jp/main_content/000335891.pdf
(財務諸表作成目的には違和感を感じたのですが)このように、地方自治体は単式簿記・現金主義で会計報告がなされているのに対して、民間企業は複式簿記・発生主義で会計報告がなされています。
公会計の整備と同時に会計教育も大切
単式簿記・現金主義から複式簿記・発生主義に変わることで、私たちが納めた税金がどのように使われているのかが、より詳細に明らかとなります。
私たちにとって決算書類(会計報告)は、その税金が合理的かつ効率的に利用されたかどうか知る唯一の手段。日本をよくするためには公会計を整備することは大切ですし、その情報を利用できる人を増やすためにも会計教育も大切だと思います。
会計が文化の中に組み込まれた社会は繁栄する
引用:帳簿の世界史
歴史的に見ても、会計を大切にした国や事業は繁栄しています。
会計を大切に。