梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

『売上は好調なのに、なぜ資金繰りは苦しくなるんですか?』会社を潰さないための貸借対照表の基本の見方。

 

 こんばんは、公認会計士の梅田です。

 
 貸借対照表を見めるようになれば、会社の財政状態が分かるようになります。
 いまの会社の財政状態はいま知りたいですよね?
 
 貸借対照表を読めるようになれば、日々の記帳が楽しくなります。

貸借対照表の基本の見方:資産も負債も2分割。

 さて、資金繰りが苦しくなる理由の説明の前に、貸借対照表は資産も負債もざっくり2分割しましょう。

f:id:inakaboy:20150827215101j:plain

 資産の上の方を流動資産、下の方を固定資産といいます。また、負債の上の方を流動負債、下の方を固定負債といいます。

 貸借対照表は通常、流動性配列法という方法で上から下へ順番にならんでいます(資産なら現金になりやすいもの、負債なら返済期限の早いもの)。そして、ワンイヤールールという基準により、上の図のように1年以内に現金になるものを流動資産、1年を超えるものを固定資産、また、1年以内に返済期日のくるものを流動負債、1年を超えて返済期限のくるものを固定負債としてグルーピングされます。

 

 すぐに現金になるものが多くて、すぐに現金がでていくものが少なければ、その会社の資金繰りは楽そうですよね。

 

 流動資産流動負債 → 資金繰りが楽(?)

流動資産の中身に注意

 売上が好調になればなるほど、流動資産は膨らんでいきます。

 ますます

 流動資産 >>> 流動負債

 になります。

 

 ここで注意しなければならないのは、流動資産の中には現金以外に、売掛金(得意先へのツケ)や棚卸資産(在庫)といったものが含まれているということです。販売が好調であればあるほど、売る商品の仕入れが多くなり棚卸資産が増えます。またカード払いなどのつけでの販売が多くなると売掛金が増えます。売掛金棚卸資産はいつか現金になる資産ですが、現金にならない期間が長くなればなるほど、会社の資金繰りは悪化します。ですので、売掛金(ツケ)が回収できているか、在庫が多くなり過ぎていないか、月に一度は点検することが大切になります。流動資産のうち、すぐに現金になるもの(棚卸資産以外)を当座資産といいます。

 

 当座資産流動負債(営業債務)を目指すのがベストです。

 

まとめ

 お金は会社が商品を仕入れてから販売するまでに、会社の商品になり、売掛金になり、やっと現金になって会社に返ってきます。売上が好調になり、商品の在庫や売掛金の金額が大きくなり、さらに、現金じゃない期間が長くなればなるほど、資金繰りは苦しくなります。

  売上が好調なときこそ、債権回収や在庫管理に気を配り、資金繰りをスムーズに行いましょう。

 

資金繰り改善のコンサルティングについては認定支援期間である梅田公認会計士事務所へまずはご相談ください(初回相談無料)。貴社の貸借対照表を分析し、目標値の設定など丁寧にご説明いたします。

 

貸借対照表の見方(こちらの記事も貴社の経営に役立ちます)

inakaboy.hatenablog.jp

inakaboy.hatenablog.jp

お問い合わせはこちらからお願いします。

武生駅前徒歩1分 tkc全国会 会員 梅田公認会計士・税理士事務所 監査・税務・コンサルティングサービス - 福井県 越前市 - 会計士 | Facebook