梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

未来会計という考え方。利益とは事業存続費である。

2015年8月10日

 今日は一日があっという間に過ぎてしまいました。この週末、仲良くさせてもらっている会計士の先生にお勧めされた「未来決算書で会社は儲かる!」宮崎栄一(著)を読みました。

 

 この本のあるページに「利益=事業存続費」と書かれていることについて、そうなんだよなぁ・・・と共感して読みました。

 

 会社が倒産しないためにどうするか、そのための未来会計。

 

f:id:inakaboy:20150810184111j:plain

 会社は営利企業であり利益を追求するものです。私の会計士という立場から見ればそれが当たり前であり企業の健全な姿なのですが、実際には利益を追い求めるということについて感じ悪いととらえる方も多くいます。しかし、利益を事業存続費、その事業を続けていくために絶対に必要な費用と捉えるとどうでしょう。

 

 利益追求自体は全く悪いことではありません。

 利益がなければ事業は続けられないんだから。

※お金が空から降ってきたり、温泉のように地底から吹き上がってくる場合は別です。

 

 さて、この未来会計、経常利益を事業存続費と捉えます。上の図で経常利益と固定費をまかなうだけの売上高はどれだけ必要でしょう?

 

 答えは(固定費30万円+経常利益20万円)÷ 粗利益率0.6=約83万円となります。

 

 月83万円の売上をあげるために、どのような行動をしなければならないのか?

 数値目標ができて、ここで初めてアクションプランを考えることができます。

 

 10万円の服を9着売るのか、1万円の服を90着売るのか

 はたまた10万円の服を5着売って、1万円の服を40着売るのか

 

 売上を90万円あげる方法には、さまざまな方法が考えられますが、

 どの方法が良いのかは、経営者の頭の中に全てあります。

 

 選択理由は、どの方法が一番ワクワクするか、です。

 楽しければ商売はうまくいきません。

 

 楽しむために独立開業するんだから、心に従って楽しまなきゃ♪

 

 まとめ

 ・目標の売上金額を決めましょう。

 ・売上金額を達成するための商品構成や販売促進の方法を考えましょう。

 ・ワクワクしない方法はやめましょう。

 

 それではまた。

 

※変動費の考え方や固定費の考え方などをより詳しく知りたい事業主のみなさま、売上目標やアクションプランの作成のコンサルティングは梅田公認会計士事務所をご利用ください。

 

越前市府中の梅田公認会計士・税理士事務所