梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

【e21まいスター】月次決算で毎月の成績を確かめよう。

 帳簿を付けているのは、取引の記録を残すことだけではなく、業績評価を適時に行い気づき得て次の行動につなげることにあります。
 

 気づきを得るためには変動損益計算書の読み方を知っておく必要があります。

 
 しっかり会計の【業績の確認】最新業績365日同日比較を開くとこのような画面がでてきます。

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 上から、売上高、変動費限界利益、固定費、経常利益と並んでいます。
 
 売上高から変動費を引いた金額を限界利益限界利益から固定費を引いた金額を経常利益といいます。
 
 
 経営改善は詰まるところ売上高を最大化し、経費を最小化することにあります。
 経費にも変動費と固定費があり、具体的な指標として限界利益率の改善、固定費の削減を目指します。

損益分岐点売上高を計算しよう

 いくらの売上高があればプラスマイナスゼロになるのか、
 損益トントンの売上高のことを損益分岐点売上高といいます。
 
 損益分岐点売上高の計算式はこうです。
 
 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(限界利益率=限界利益÷売上高)
 
 損益トントンとなる売上高を低くすればするほど良いです。
 となると、固定費を下げる、限界利益率を上げることが良さそうですね。

損益分岐点売上高を分解しよう

 損益分岐点売上高=単価×数量
 
 に分解しましょう。損益分岐点売上高を達成するための単価と数量を出すことで、単価を上げる?数量を増やす?といった計画を立て、現実的な行動に移すことができます。

滞留している債権債務の確認も忘れずに

 損益が改善したら、次は財務状況も改善しましょう。
 また、滞留している在庫や売掛金はあるか、買掛金・未払金の支払忘れなどないかも毎月確認しましょう。
 

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 流動資産と流動負債のバランス(流動比率)、自己資本のバランス(自己資本比率)が、前年同期・当期の計画数値と比較して改善しているかどうか確かめよう。
 
 流動比率流動資産÷流動負債(目安100%以上)
 自己資本比率自己資本÷総資本(目安50%以上)
 

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まとめ

 限界利益率を上げ、固定費は下げる。
 ・目標売上高は単価×数量で具体的に決める。
 流動比率自己資本比率を高める。
 
 日々、少しずつ数値を改善していけば、1年後には大きな成果があります。
 日々、反省、日々、前進。
 
 一歩一歩、数値を良くしていきましょう。
 
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