【経理スタート】会計は資料整理から始めましょう。
2016年7月28日
会計は難しいと考えられがちですが、ルールさえ理解できれば、その難しいと感じるところは幾分か和らぐと思います。
少し単純化した絵を描いてみました。
左から順に流れます。
会計はスリーステップで完結します。
① 資料を整理整頓する(ファイリング)。
➁ 適時・適切に入力する。
➂ 決算数値を読む。
会計に難しさがある方は、どこが難しいと思っているのか分解して把握することが大切だと思います。
資料のファイリングの仕方が分からないのか。
どの勘定科目を使えばいいのか分からないのか。
いつのタイミングで入力すればいいのか分からないのか。
出てきた数字の読み方が分からないのか。
分からないにも、人それぞれ違った”分からないがあります”。
私は、”会計は慣れれば簡単ですよ”と言ってしまうところがありますが、その”簡単”はどこの部分が簡単かというと、「勘定科目をどれにすればよいのか選ぶこと」について簡単だと言っているのかもしれませんし、「決算書を分析すること」なのかもしれません。
簡単ということ、難しいということ。
ひとつひとつの言葉を、もう少し聞いてみて、ひも解いていくことが大切ではないかと思います。
さて、本題に戻しますが、経理をスタートするときは、資料の整理整頓から始めましょう。ファイリングをきちんとすれば、あとはルールに従って規則正しく入力するだけですので、悩むことは少なくなります。いま、入力誤りや資料がなくなってしまって入力ができないことが多々ある方がおられましたら、ファイリングの仕方を見直してみてはいかがかと思います。一度お試しを。
【インフォメーション】
資料の保存について
商法では「商業帳簿及び営業に関する重要な資料」を10年間(商法第19条3項、会社法第432条第2項)、所得税法・法人税法では7年間保存することが求められています。また、消費税法では仕入税額控除が受けれれる要件として「帳簿及び請求書等」を整理し、7年間保存しなければならないこととなっています。