梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

たった一つの考え方で経営を変わる!

2016年6月16日

  最近、この本を読みました。

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

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 マーケティング入門ということでしたが、読み応えがあり、非常に面白かったです。

 これからの時代、マーケティングの考え方がますます重要であることが分かりました。

 企業が生き残っていくためには、私は「技術力」と「マーケティング力」の両方が重要だと考えています。もちろん、技術が先行したり、逆にマーケティングが優勢だったり、社内文化がどちらかに傾くことはあるかと思います。しかしながら、得意な片方だけでなく、苦手なもう一つもそれなりにできないことには、将来的に企業の存続に関わるリスクを抱えることになります。

 なぜなら、どれだけ技術力に優れようとも、それだけで常に競争優位や市場創出を実現できるほどの技術革新は頻繁には起こらない時代になっているからです。また、マーケティング力なくしては、技術力を発揮すべき方向性を間違えるリスクも大きいからです。

 逆にマーケティング力だけで生きていけるかといえば、それはそれで継続性のリスクが大きい。マーケティング戦略を実現するためにも一定の技術力は必要ですし、「売る種」が全くないのに売り方だけのアイデアや工夫がいつまでも続くわけはありません。

 日本市場はすでに成熟し、少子高齢化のせいで国内市場は縮小を見込まれ、多くの企業がいやがおうでも国外でも戦わざるを得なくなっています。世界とつながることで自由競争を余儀なくされる時代がやってきているのです。

 「良いものを作れば売れる」時代はすでに終わり、「売れたものが良いもの」という時代がやってきました。会社の限られた経営資源(カネ、ヒト、モノ、情報、時間、ブランド資産など)を、経営者や技術者や作り手のエゴにではなく、消費者価値を大きくさせるものだけに効率よく投資しないと生き残れない時代がやってきました。

 

 良いものを作っても売れない時代に、何に投資すべきか。

 たった一つ考え方を変えるだけで経営がガラリと変わると思いますよ。