梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

合理的な組織を作るための原則。

2015年11月12日

 すぐに役立つ経営学の知識。

 

 日々、どうすれば組織がもっと合理的になるかと悩んでいませんか。

 ファヨールさんの管理原則を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

ファヨールさんとは

ジュール・アンリ・ファヨール(フェイヨールとする文献もある。)(Jule Henri Fayol, 1841年7月29日 - 1925年11月19日)は、フランス鉱山技師地質学者、企業経営者で経営学者管理過程学派の始祖で、「管理原則の父」とも呼ばれる。フレデリック・テイラーとともに経営管理論の礎を築いたひとりに数えられる。

略歴

1841年に、建築技師であった父の赴任先であったコンスタンティノープル(現在のイスタンブル)で生まれる。その後フランスへ戻り、1860年にサン・テチェンヌ鉱山学校を19歳で卒業し、技師の資格を得る。

同年、ボアグ・ランブール社(後にコマントリー・フルシャンボー・ドウカズヴィル社、と社名変更。俗にコマンボール社と言われる。)に炭鉱技師として入る。そこで頭角を現し、同社傘下の鉱山の責任者を歴任した後、1888年に社長に就任。増資・社債発行など巧みな資金調達や不採算部門の売却、新規事業や高収益部門への集中などの戦略をとり、倒産寸前だった同社の再建に成功する。1918年に社長職を辞するまで、30年にわたって経営の指揮を執った。また、辞任後も同社の取締役として、没するまで経営に参画した。

1925年、胃潰瘍の手術の予後不良により、パリで死去。84歳であった。

出典:アンリ・ファヨール - Wikipedia 

 

組織の一般原則

 ファヨールさんは管理原則として14の原則を示しましたが、少し多いので端折りまして、一般原則として6つの原則がありますので、こちらを紹介。

 

①専門化の原則

②管理の幅の原則

③階層化の原則

④命令系統一元化の原則

⑤職位・権限・責任一致の原則

⑥例外の原則

 

①専門化の原則とは、簡単に言えば仕事を分業してスペシャリストを作るということです。スペシャリストを作るとどうなるかというと、仕事に慣れてくるので作業効率がアップします。また、違う作業をしなくていいため、段取り時間を節約できます。さらに、作業が単純化するため、機械の設備投資が容易になるという効果があります。

 

②管理の幅の原則とは、ひとりで面倒を見る人数には限界がありますよ、あまり多いと目が届かなくなりますよということです。部下の人数は多くしすぎないようにしましょう。

 

③階層化の原則とは、管理の幅の原則の通り、部下にできる人数には限界があるので、階層化しましょう(社長→部長→課長→係長みたいに)という原則です。

 

④命令系統一元化の原則とは、上司からのみ命令を受けましょうという原則です。もし命令する人が多ければ、誰の言うことに従えばいいのか混乱します。

 

⑤職位・権限・責任一致の原則とは、その名の通り、職位にあった権限と責任を一致させましょうということです。声の大きい人や経験年数の長い人に権限や責任が移さず、その職位に権限と責任を配分しましょう。

 

⑥例外の原則とは、定型的な作業については部下に任せて、例外事項について管理者は専門的に対処しましょうという原則です。

 

 

と、組織だと当たり前のようにされていることかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。色んな人から色んなことを言われて、従業員は誰に従えばいいのか分からなくなっていることもしばしばあるのでは。。

 

 ただ、注意すべきはこの原則、徹底しすぎると、従業員がロボットみたいになるので、あくまで知識として覚えておく程度で良いと思います。やはり、一人ひとりが会社を良くするにはどうしたらいいのか考えて行動する組織が一番強いと思います。

 

 どう自分の組織に組み込むかはあなた次第。^^

 

 それではまた。