梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

「会話型推理ゲーム「人狼」を新卒採用選考に導入」に関する雑感

新卒採用にゲームを導入!人狼

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新卒採用にゲームを導入! 人狼採用

素で出会う就活。

就職活動で固いテストをやっていると、無駄に緊張しませんか。

そういう状態では、個々の人の本来の力が発揮できません。

また、ありのままの状態で個々人と起業のマッチングをしないと、入社ごとの不一致が起こりやすくなってしまいます。

 

素の状態でお互いを知り合いたい。

その上で、ともに歩む仲間を探したい。

 

また素で出会ったものを無駄にしないため、人狼で優秀な戦略を実践した人は一次選考を免除します。ぜひ会話型推理ゲームを楽しんでください。

 人狼がテレビで放映されたり、イベントが各地開催されているのは知ってはいたが、とうとう新卒採用にも導入されることとなったそうだ。

 会話型推理ゲーム「人狼」を新卒採用選考に導入するとサーチフィールドが伝えている。選考の場において大学生と既存社員が一緒に人狼をプレイし、コミュニケーションを取るとともに、リラックスして臨んでもらうという意図がある。

生き残ったら採用? 会話型推理ゲーム「人狼」を新卒採用選考に導入 (ねとらぼ) - Yahoo!ニュース

 人狼とは

 知らない人は少ないと思うが、人狼とはそもそも何か。

20世紀前期のヨーロッパで原型が生まれ、何十年もかけて洗練されてきた十数人で楽しめるパーティゲームです。

ある村に住む“人間”となったプレイヤーは、人間に成りすました魔物人狼をすべて退治しなければなりません。なぜなら、日没まで恐ろしい本性を隠している人狼たちは毎夜罪のない人間をひとりずつ喰い殺し、やがて村を滅ぼしてしまうからです。

しかし、人狼と人間を区別する手段がありません。しかたがないので村人たちは、昼間のうちにもっとも怪しい者を人狼とみなして処刑すること にしました。人狼が全滅するまで毎日ひとりずつ。誤って人間を殺してしまうかもしれませんが、個人の命よりも村が存続できる可能性を優先したのです。誰が処刑されるのかは、平等に多数決です。

かくして、人狼を見つけ出して処刑しようとする“人間”と、正体をあざむいて村を滅ぼそうとする人狼の、言葉を尽くし命をかけた頭脳戦が始まりました……。

「人狼」ゲームのルール | 人狼TLPT

 細かいルールを無視すれば要は、 「参加者全員による多数決でゲームからの退場者を決定し、人間役の参加者が狼役の参加者を全てゲームから退場させることができれば人間の勝利、狼役の参加者が人間役の参加者より人数が同数以上になれば狼役の勝利」となるゲームである。狼は退場の対象とならないよう嘘をつくので、人間はそれを見抜けるかどうかがミソ。

無駄に緊張しないことと採用選考に使うということ

 ここからは個人的な雑感であるが、「採用選考に使う」という時点で、やることはゲームであっても"素"の自分を見せることはないだろう。ゲームの出来不出来で採用選考の良否に影響するのだから。本当に採用されたい人間は真剣にゲームを行う、その結果、むしろ緊張するのではないか。

 ここで、「ゲームを単純に楽しみ"素"の自分をさらけ出すことができる人間」は、どういう人間かを考えると、その企業の採用選考に最も関心の薄い人間だろうと思う。「それほどその企業に興味はなく、ただ単純にゲームをみんなでワイワイ楽しみたい」という人は面接に面接に通ろうが通るまいが大した問題ではない。ゲームをクリアした後のこと(就職後のこと)は考えていない。

 結論:その企業にどうしても就職したい人は、人狼で"素"の自分にはなれない。

結局は面接官次第

 良い人材かどうかを見抜くのは、つまるところ面接官次第だろう。なので、人狼を採用したから新卒採用が上手くいったとか、上手くいかなかったとかいうことはない。

 しかし、人狼を採用選考に使う新しさ、「チャレンジする会社」としての良いイメージを個人的にもった。さらにYahooニュースに取り上げられたことで会社知名度を向上させることにも成功しているのではないだろうか。

 優秀な人材も会社を知らなければエントリーしない。会社を知る機会を創造した企業担当者に拍手を送りたいと思う。巧い。

 

株式会社サーチフィールド