梅田公認会計士のダイアリー

会計で会社や社会を良くしたいと情熱を燃やしています。現在、起業支援の拠点としてコワーキングスペースの運営にも力を入れています。

【経営】ローカルベンチマーク(ロカベン)を知っておこう。

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 ほっかほっか亭のお弁当は、ほか弁。ですが、ロカベンはお弁当ではなく、ローカルベンチマークの通称である。

 そもそも、ローカルベンチマークってなんでしょうか。

ローカルベンチマークとは

 さて、ベンチマークとは、ざっくりといえば、自分の会社が地域の中で、イケているのか、イケていないのか、評価する指標をいう。例えば、地域の同業種は毎年、売上が倍々ゲームで増えているのに、当社だけ全然増えていなかったら、イケてない。このように売上だけではなく、他5つの財務指標を合わせた6つの財務指標と、4つの視点から整理した非財務情報を基にして、企業の経営者や金融機関・支援機関などが、企業の経営診断するツールをローカルベンチマーク(ロカベン)と呼んでいる。このツールを利用して、経営者や金融機関・支援機関が会社の課題を共有し、経営改善を行っていこうではないか、というものである。

 ということで、ロカベンというのは、何か目標にしなければならない指標というより、指標と比較することで自社の問題点に気づくきっかけとなるためのツールであり、経営者や金融機関・支援機関にとっての話のネタになるものといったところだろう。

どうやって経営診断するの?

 6つの財務指標と4つの視点から整理した非財務情報であるが、下記の経済産業省のサイトにロカベンのツールがあるため、ご参照されたい。エクセルに数値を入れて行けば、財務指標は自動計算されるし、非財務情報についても空欄を埋めていけば、それなりに分析することができる。

▽ロカベン(エクセル)▽

http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/tool.xlsx

▽ローカルベンチマークとは▽

ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)(METI/経済産業省)

経営診断して、変わることが大切。

 経営診断して、それで終わりではロカベンしても、ほとんど意味はない。結局のところ、目標を立て、自社で改善活動をしていくしか道がありません。

 人間の健康診断に例えるなら、「あなたメタボですよ」と言われているのに、運動もせず、普段の食生活も変えない状況であるなら、健康診断をした意味は半減する。健康診断する意味は、自分の今の状況を知ること、平均的な人と比べて、どうなのか、標準より外れているなら、何をすべきか打ち手を考え、実行すること。次の健康診断では、数値を少しでも改善させること。これで、やっと健康診断した意味があります。

 

 健康診断して、良かったね。悪かったね。ではなく、悪かったら、どこが悪いのか考えて改善を。

 

 問題点は気づかなければないことと同義。

 気づくから悪いところを治せる。

 

 問題に気づけば、会社はもっと善くなりますよ。

 

 ロカベンより、TKCの公表しているBASTの数値との比較の方が個人的に使いやすいので、お勧めします。

umedakaikei.tkcnf.com

 

 では。